厳しくも美しい掟

2011年11月06日

■会津の三泣き
■什の掟(じゅうのおきて)
■電通・鬼十訓
■松下幸之助氏 商売戦術三十カ条
■商業界「商売十訓」


規律、ルールというものは、必要にして生まれているのだと想いますよね。

会社の理念、個人の哲学、そうしたものも、意味があるから生まれます。

本日ご紹介するものは、いずれも、分かりやすくも奥深いものですが、
特に「商売戦術三十カ条」は、さすが松下幸之助さんです。


まずは会津若松の話からしましょう。

俗に「会津の三泣き」と言って、外部の人間が会津に行くと、

・はじめはとっつきにくさに泣かされて、
・いったんとけ込めばその人情に泣かされて、
・会津を離れるとなれば別れの惜しさに泣く。

というように、歴史的にも人心的にも、とても個性のある土地です。


江戸時代の会津藩には、藩校「日新館」という学校がありましたが、
日新館入学前の6才から9才までの子供に、武士の心構えを地域で
教えあうシステムがあったのです。

それは「什の掟(じゅうのおきて)」と呼ばれています。

1、年長者の言うことに背いてはなりませぬ。
2、年長者にはお辞儀をせねばなりませぬ。
3、うそを言うてはなりませぬ。
4、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。
5、弱い者をいじめてはなりませぬ。
6、戸外で物を食べてはなりませぬ。
7、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ。

そして最後に「ならぬことはならぬものです。」と締めくくります。

なかなか厳しくも美しい掟ですね。
しかし考えてみると、今の世にそうした規律はあるのでしょうか?


僕は、国にも、地域にも、家にも、個人にも。

「しびれるようにいかした訓示規律」が必要だと感じています。

政治も、行政も、会社も、家内も、個人も。
哲学や思想、美意識があったほうがいいですね。


会社で言えば有名なところで、電通さんの「鬼十訓」があります。
あらためて見てみましょう。


  鬼十訓 (電通・鬼十訓より)

 ■仕事は自ら創るべきもので
  人からあたえられるべきものでは無い

 ■仕事とは先手先手と働きかけてゆくことで
  受身でやるものでは無い

 ■大きな仕事に取り組め
  小さな仕事は己を小さくする

 ■難しい仕事を狙え
  そしてそれを成し遂げる処に進歩がある

 ■取り組んだら離すな
  殺されても離すな 目的完遂までは

 ■周囲を引きずり回せ
  引きずるのと引きずられるのとでは永い間に天地の開きが出来る

 ■計画を持て
  長期の計画を持っていれば忍耐と工夫とそして正しい努力と
  希望が生まれる

 ■自信を持て
  自信が無いから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすら無い

 ■頭は常に全回転 
  八方気を配って一部の隙もあってはならぬ 
  サービスとはその様なものだ

 ■摩擦を恐れるな
  摩擦は進歩の母積極の堆肥だ 出ないと君は卑屈未練となる


賛否はともかく、こうした「柱」があると強いチームが出来ます。

僕は広告畑が長かったこともあり、この訓示には魅かれます。

迷ったら立ち返る「拠り所」があるかどうかで、パワーもスピード
も違ってきますよね。

次は、かの松下幸之助さんの言葉。
1936年(昭和11)の言葉です。


■松下幸之助氏 商売戦術三十カ条

第一条
 商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり。

第二条
 お客様をじろじろ見るべからず。うるさくつきまとうべからず。

第三条
 店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何。

第四条
 棚立上手は商売下手。
 小さい店でゴタゴタしている方が却ってよい場合あり。

第五条
 取引先は皆親類にせよ。
 之に同情をもって貰うか否か店の興廃のわかるところ。

第六条
 売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永久の客をつくる。

第七条
 お客様の小言は神の声と思って何事も喜んで受け入れよ。

第八条
 資金の少なきを憂うるなかれ。信用の足らざるを憂うべし。

第九条
 仕入れは簡単にせよ、
 安心してできる簡単な仕入れは繁昌の因と知るべし。

第十条
 百円のお客様よりは一円のお客様が店を繁昌させる基と知るべし。

第十一条
 無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ。

第十二条
 資金の回転を多くせよ、百円の資本も十回まわせば千円となる。

第十三条
 品物の取り換えや返品に来られた場合は、
 売った時よりも一層気持ちよく接せよ。

第十四条
 お客の前で店員小僧をしかるくらいお客を追払う妙手段はない。

第十五条
 良き品を売ることは善なり、
 良き品を広告して多く売ることはさらに善なり。

第十六条
 自分の行なう販売がなければ社会は運転しないという自信を持て、
 そして、それだけに大なる責任を感ぜよ。

第十七条
 仕入れ先に親切にせよ、そして、正当な要求は遠慮なく言え。

第十八条
 紙一枚でも景品はお客を喜ばせるものだ、
 つけてあげるもののない時は笑顔を景品にせよ。

第十九条
 店のために働くことが同時に店員のためになるよう
 待遇その他適当の方法を構ずべし。

第二十条
 たえず美しい陳列でお客の足を集めることも一案。

第二十一条
 紙一枚でも無駄にすることは、それだけ商品の値段を高くする。

第二十二条
 品切れは店の不注意、おわびしてのち
 「早速取り寄せてお届けします」とお客の住所を伺うべきである。

第二十三条
 正札を守れ!値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ。

第二十四条
 子供は福の神-子供づれのお客、
 子供が使いに来ての買物には特に注意せよ。

第二十五条
 常に考えよ、今日の損益を。
 今日の損益を明らかにしないでは寝につかぬ習慣にせよ。

第二十六条
 「あの店の品だから」と信用し、誇りにされるようになれ。

第二十七条
 ご用聞きは何か一、二の品物なり、
 商品の広告ビラなり持って歩け。

第二十八条
 店先を賑やかにせよ、元気よく立ち働け、活気ある店に客集まる。

第二十九条 
 毎日の新聞の広告は一通り目を通しておけ、
 註文されて知らぬようでは商人の恥と知るべし。

第三十条
 商人には好況・不況はない、いづれにしても儲けねばならぬ。


あらためて読むと、すべてが「金言」ですねぇ♪
素晴らしい!としか言いようがありません。

僕などの駄文を毎週読むより、この30項目を毎日ひとつでいいから、
スタッフと共有し意見交換した方がよほど効果的です(^_^;)?

では最後は、雑誌商業界さんより。
こちらも至言です。


 「店は客のためにあり、店員とともに栄える」

      商売十訓

  一、損得より先きに善悪を考えよう

  二、創意を尊びつつ良い事は真似ろ

  三、お客に有利な商いを毎日続けよ

  四、愛と真実で適正利潤を確保せよ

  五、欠損は社会の為にも不善と悟れ

  六、お互いに知恵と力を合せて働け

  七、店の発展を社会の幸福と信ぜよ

  八、公正で公平な社会的活動を行え

  九、文化のために経営を合理化せよ

  十、正しく生きる商人に誇りを持て


僕にもありますが、いっぱいあるので(>_<)、
とりあえず「仕事面で意識していること」をご紹介すると。。。


 「早い話どうなのかと考える」

 「最後にあとひとつ、ヒネリを加える努力をする」

 「着地点を見ながら走る」

 「どうせなら笑顔でやる」

 「それは、みんなが幸せになることかと自問する」

 「そこに驚きや感動を仕込む」

 「気持ちは通じ合ってるかを確かめる」

 「今だけの勝負をせず、必ず明日につながるように動く」

 「商売とは相思相愛を探し出逢う旅である」

 「クチコミとは起きるもの。起こすものにあらず」

 「集客ではない、来客を考え実行せよ」

 「あなたと祝福の乾杯がしたい!」

 「やり方より、あり方」

 「etc」


こんな感じかな(*^_^*)。

哲学思想というより、単なる口ぐせじゃないかって感じですが、
いずれ体系的にまとめてみたいと思っています。


何事も明文化してはじめて、一般化しますからね。


拠り所、戻る場所があれば、事業は推進します。





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